#09 職場での好き⁉嫌い⁉あなたはどうしてる?





嫌いな人との付き合い方:職場での人間関係を上手に保つ方法

職場や日常生活において、誰しも一度は「この人、どうしても好きになれないな」と感じた経験があるでしょう。
特に4月の新年度から数ヶ月が経過し、人間関係が少しずつ固まってくる頃、苦手な人や合わない人が見えてくることもあります。
この記事では、そうした「嫌いな人」との付き合い方について考え、心の負担を減らしながら、職場での人間関係をうまく保つ方法をご紹介します。

 

なぜ「嫌いな人」が生まれるのか?

人間関係のスタートは、幼稚園や保育園の頃から始まります。
多くの人はそこで「みんなと仲良くしなさい」と教えられて育ってきたでしょう。
しかし、実際に大人になると、どうしても合わない人が出てくるのは自然なことです。

そもそも私たちは、自分にとって快適かどうかで人や物事を評価している部分があります。
たとえば、暑い夏の日に「蒸し暑くて不快だな」と感じる人もいれば、「ピーカン照りじゃないからまだマシだ」と感じる人もいます。
このように、快不快の感じ方は人それぞれです。
したがって、あるタイプの人が苦手だと感じるのも自然なこと。
大切なのは、まず「この人は苦手だな」と感じる自分の気持ちを認めることです。

 

「嫌いな人がいてもいい」と認めることが大切

人間関係において最も重要なのは、心理的安全性です。
心理的安全性とは、自分の内側にある本音を外に出しても大丈夫だと思える状態のことを指します。
つまり、「この人が好きだ」と表現できるのと同じくらい、「この人が嫌いだ」と感じることも心理的安全性の一環です。

嫌いなものを「嫌い」と感じること自体は、何も問題ではありません。
むしろ、自分の心に正直に向き合うことで、ストレスを減らし、心の安定を保つことができます。

 

「場の価値観」と「個の価値観」を分けて考える

職場などの集団生活においては、「個の価値観」と「場の価値観」が共存しています。
自分個人の感情と、職場全体のルールやモットーは必ずしも一致しないことが多いです。
たとえば、職場では「感謝と謙虚さを持ってコミュニケーションを取る」というモットーが掲げられている場合があります。
この場合、自分が相手を嫌いだとしても、その場では感謝や謙虚さを意識して行動することが求められます。

自分の気持ちを完全に抑え込む必要はありませんが、「場の価値観」を優先して行動することが大切です。
つまり、「嫌いな人がいることは認めても、その感情を相手にぶつけて場を壊すわけにはいかない」というバランスが求められます。

 

嫌いな人との付き合い方を工夫する

人間関係において「みんなと仲良くしなければならない」と思い込んでしまうと、無理をしてしまうことがあります。
しかし、苦手な相手と無理に仲良くする必要はありません。
むしろ、「必要最低限の関わりだけにとどめる」というスタンスが重要です。

嫌いな食べ物に例えるとわかりやすいでしょう。
たとえば、ある人がピーマンが嫌いだとします。ピーマンが目の前にあっても、それを無理に食べる必要はありません。
同じように、嫌いな人とは無理に親しくなる必要はなく、適切な距離感を保つことが大切です。

 

グイグイくる相手への対処法

時には、自分が嫌いだと感じている相手が積極的に関わってくることもあります。
この場合も無理に避けるのではなく、「間にクッションを挟む」工夫が有効です。
たとえば、他の人と一緒にチームを組むことで、直接的な接触を減らすことができます。
また、嫌いなものでも調理法によっては食べられるように、苦手な相手とも間接的な関わり方を工夫することで、
円滑な関係を保つことができるでしょう。

 

嫌いな人を受け入れる心の余裕を持つ

本当に心の底から嫌いだと感じる相手は、実際にはそれほど多くありません。
多くの場合、「ちょっと苦手だな」と感じる程度の相手がほとんどです。
だからこそ、少し工夫して距離を取るだけで、日常のストレスを大幅に軽減することができます。

嫌いな人との関わり方を工夫することは、自分の精神的な健康を保つために非常に重要です。
「嫌いな人」として認識した時点で、自分の立ち回り方を見直し、無理のない範囲で付き合うことを意識しましょう。

 

まとめ

人間関係において、「嫌いな人」と感じることは誰にでもあります。
しかし、その感情を認めつつも、無理に親しくしようとする必要はありません。
必要最低限の関わりを持ちながら、場の価値観を守りつつ、適切な距離感を保つことで、ストレスを軽減することができます。
人間関係の工夫によって、自分自身の心の安全性を高め、職場でも快適に過ごせるようになるでしょう。

職場でのストレスを減らし、より良い人間関係を築くために、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてください。

 

 

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